Visum Palm™ ― ポータブルNIR分光計
携帯型および卓上型の両方で使用可能なNIR分光計で、完全自律動作とAI支援キャリブレーションを備えています。 本装置は、コンピュータ、ソフトウェア、タッチスクリーンを内蔵した自立型・高分解能システムであり、 現場(フィールド)、工程(プロセス)、およびラボ環境において、ユーザー自身が同定および定量モデルを 構築・管理・適用することを可能にします。
お見積り依頼ポータブルNIR分光計の2つのバージョン
Visum Palm™ ポータブルNIR分光計は、用途および規制要件に応じて選択可能な 2つのバージョンで提供されています。 Visum Palm™(スタンダード版)は、一般産業、食品、飼料・飼料原料(動物飼料)、 プラスチックなど、幅広い分野における同定および定量分析用途を想定して 設計されています。 Visum Palm GxP™は、製薬業界およびGMP規制環境向けに開発されたバージョンであり、 21 CFR Part 11、GMP、GAMP 5、USP 、Ph. Eur. 2.2.40、 および日本薬局方 第十八改正(JP18)に関連する要件に対応した ソフトウェア機能を備えています。
自立型アーキテクチャを備えたポータブルNIR分光計
Visum Palm™は、コンピュータ、制御ソフトウェア、データ処理機能、
およびタッチスクリーンをすべて本体に内蔵した
自立型アーキテクチャを採用したポータブルNIR分光計です。
外部PC、タブレット、スマートフォンなどの周辺機器を必要とせず、
測定条件の選択、解析処理、結果表示、データ管理といった
すべての操作を装置単体で完結することが可能です。
この構成により、現場、製造工程、品質管理エリア、ラボ環境において
一貫した操作性と高い信頼性を確保するとともに、
規制環境ではシステム構成の単純化および
バリデーション負荷の低減に寄与します。
主な特長
5 nmの高いスペクトル分解能を備えた
近赤外分光分析装置です。
数秒以内の短い測定時間で安定したスペクトル取得が可能であり、
同定用途に加え、定量分析に必要な情報量と再現性を
確保しています。
本装置は、試料との相互作用を最大化する光学設計を採用しており、
散乱光を有効に利用することで、
粉体、顆粒、混合物などの不均一試料に対しても、
表面情報に偏らない代表性の高い測定を実現します。
スペクトルデータ、分析モデル、および運用情報を
PC上で管理・活用するための外部ソフトウェアです。
分析結果のダウンロード、技術レポートの作成、
データおよび設定情報のバックアップと復元を
行うことが可能です。
また、内蔵されたModel Builder機能により、
ユーザーはスペクトルデータと参照値を用いて、
同定ライブラリや定量モデルを自立的に
作成・更新・管理することができます。
Visum Master™は、一般産業向けのSMART版と、
製薬・規制環境向けのGMP版の2つのバージョンで
提供されています。
さまざまな試料形態に対応する
サンプリングアクセサリーを備えています。
固体・粉体・顆粒向けの卓上サンプルホルダーに加え、
液体向けのキュベットホルダーおよびバイアルホルダーを用意しています。
また、包装材越しの測定を支援する光学フラットナー、
小さな試料や限定された測定領域に対応する光学リデューサーも
ラインアップしています。
これにより、水系試料、エマルション、オイルなどの液体から、
粉体、顆粒、固体試料まで、
測定対象やサンプリング条件に応じた柔軟な測定構成を選択でき、
ラボ、原材料受入、工程管理、現場測定など
多様な運用環境に対応した分析が可能です。
(近赤外分光法)に適合するポータブルNIR分光計です。
装置性能、測定安定性、および運用要件は、
JP18に定義される技術的要求事項を満たすことが
確認されています。
これにより、製薬業界における原材料確認、
定量分析、工程管理などの用途において、
日本国内規制への適合性を考慮した
導入および運用が可能です。
日本薬局方第18版(JP18)公式サイト(厚生労働省)
https://jpdb.nihs.go.jp/kyokuhou/index_e.html
Visum Palm™ の主な特長
- コンピュータ、制御ソフトウェア、データ処理機能、タッチスクリーンを
本体に内蔵した自立型分析装置 - 携帯型および卓上型の両方で使用可能なハイブリッド構成により、
原材料受入エリア、品質管理ラボ、製造ライン近傍など、
異なる運用環境に柔軟に対応可能 - 900 nm~1700 nmの波長範囲と5 nmの高分解能による
高精度スペクトル取得 - 試料との相互作用を最大化する光学コレクション設計により、
粉体や不均一試料に対しても代表性の高い測定が可能
- 低い機器ノイズと安定した信号品質により、
定量分析および同定用途において高い再現性を確保 - ユーザー自身によるモデル作成・更新を可能にする
Visum Master™ ソフトウェアおよび Model Builder 機能 - 用途や規制要件に応じて選択可能な
スタンダード版および GxP 版(製薬・GMP 環境向け)
業界別用途
食品・飲料
主な用途:
- 原材料の識別および受入確認
- 水分、たんぱく質、脂肪、食物繊維、灰分、糖類などの定量分析
- 混合物の均一性および組成管理
- 粉体、顆粒、液体の品質管理
- 工程管理のためのライン横(At-line)およびラボ分析
医薬品・栄養補助食品・化粧品
主な用途:
-
API含量、水分(乾燥減量)などの定量分析
-
混合均一性試験
-
固体、粉体、半固体、クリーム、ゲル、液体の分析
-
製造現場(At-line)およびラボでの工程管理
-
規制環境(GxP対応)での運用
- JP18 の要求事項に整合した運用に対応
飼料・原料
主な用途:
-
たんぱく質、食物繊維、脂肪、水分、灰分の定量分析
-
原料および成分の識別・確認
-
飼料配合の管理および品質の一貫性評価
-
粉体、ペレット、顆粒の迅速スクリーニング
-
現場、工程横、ラボでの分析
プラスチック・高分子・有機化学
-
高分子材料および有機化合物の識別
-
原材料および中間体の確認
-
組成スクリーニングおよび配合管理
-
粉体、ペレット、固体材料の品質管理
-
非破壊・迅速な材料分析
センサー
InGaAs フォトダイオードアレイ
スペクトルチャンネル数
256
波長範囲
900 ~ 1700 nm
波長精度
1 nm 未満
使用モード
ハンドヘルドおよび卓上型分析装置
測定エリア
10 mm(標準) ※光学リデューサ使用時:5 mm
試料照射エリア
50 mm(標準)/ 光学リデューサ使用時:5 mm
光源
ハロゲンランプ
1 回の測定時間
約 3 秒
単一スペクトルの標準取得時間
5 ms
スペクトル分解能
5 nm
S/N 比(信号対雑音比
4500:1
測定ジオメトリ
拡散反射・インタラクタンス/専用アクセサリ使用時:トランスフレクタンス
重量
約 1.8 kg
保護等級(IP)
IP54 ※光学開口部は IP66
電源
充電式・交換可能バッテリー 内蔵充電器(AC 220 V
光源寿命
通常使用で最大 2 年 または 約 4000 時間
バッテリー駆動時間
最大 約 5 時間 ※予備バッテリーおよび外部充電器はオプション
内蔵コンピュータ
デュアルコア ARM® A7
基本通信機能
Ethernet (TCP/IP) / Wi-Fi
ユーザーインターフェース
内蔵 5.3 インチ 抵抗膜方式タッチスクリーンおよび測定取得用手動トリガー
組込みソフトウェア
Visum®
21 CFR Part 11 対応 組込みソフトウェア
Visum Palm GxP™ にて提供。USP〈1119〉、Ph. Eur. 2.2.40 および JP18 に準拠。
PC 用外部ソフトウェア
Visum Master™:Windows 10 以上対応。推奨要件:Intel® Core™ i5、メモリ 16 GB、ストレージ 120 GB、画面解像度 1366 × 768 以上。
バーコードスキャナ
対応可能(オプション、要問い合わせ)。